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アライグマが媒介する病気とは?危険性と正しい対策を解説

ここでは、アライグマが媒介する主な病気の種類とその対策についてわかりやすく解説します。

アライグマが媒介する病気とその症状

アライグマ回虫症

アライグマの小腸に寄生する回虫「Baylisascaris procyonis」によって引き起こされるのが、アライグマ回虫症です。回虫卵を誤って口にすると、卵は幼虫へと孵化し、脳や眼、内臓へ移行して深刻な症状を引き起こします。

神経系に達した場合は、昏睡や発育障害といった重篤な症状が現れ、命に関わる危険性があります。とくに乳幼児が砂場で遊ぶ際の誤飲が懸念されます。

参照元:国立感染症研究所 感染症情報提供サイト(https://www.niid.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/316-baylisascaris.html)

狂犬病

アライグマは狂犬病ウイルスの保有動物でもあります。感染したアライグマに噛まれることでウイルスが体内に入り、狂犬病を発症した場合、致死率は極めて高いとされています。日本では発症例はないものの、北米ではアライグマによる媒介例があり、常に注意が必要です。

参照元:WHO Rabies Fact Sheet(https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/rabies)

レプトスピラ症

尿を通じて排出される細菌「レプトスピラ」が原因となる感染症で、アライグマが保菌していることがあります。感染すると発熱や頭痛、筋肉痛、腎障害、出血、黄疸などが現れます。

感染は、汚染された水や土との接触で発生し、重症型では「ワイル病」と呼ばれる命に関わる状態となることもあります。

サルモネラ菌・カンピロバクター食中毒

アライグマの糞便や体表には、サルモネラ菌やカンピロバクター菌が付着していることがあります。これらの細菌が食べ物や手を介して体内に入ると、急性胃腸炎や腹痛、下痢、嘔吐などの症状が現れます。とくに乳幼児や高齢者が感染すると重症化の恐れがあるため、注意が必要です。

SFTS・疥癬などのダニ媒介疾患

アライグマの体にはマダニやヒゼンダニが付着している場合が多く、これらが原因で感染症を引き起こします。SFTS(重症熱性血小板減少症候群)はマダニが媒介する感染症で、発熱や消化器症状、出血を引き起こし、致死率が6〜30%と高い傾向にあります。

疥癬はヒゼンダニによる皮膚疾患で、強いかゆみと発疹を伴い、場合によっては人から人へ感染するため注意が必要です。

参照元:国立感染症研究所 SFTS情報ページ(https://id-info.jihs.go.jp/diseases/sa/sfts/010/sfts.html)

アライグマに近づいてはいけない理由と対策

糞や体表に病原菌が付着している

アライグマの糞には、アライグマ回虫やサルモネラ菌、エキノコックスの卵など多くの病原体が含まれています。乾燥した糞が粉塵となって舞い上がり、吸い込むことで感染リスクが高まることもあります。

【対策】

噛まれたり引っかかれたりするリスク

アライグマは見た目に反して非常に攻撃的です。近づいてしまうと噛まれたり引っかかれたりする可能性があり、その傷口から狂犬病ウイルスや細菌が体内に侵入することがあります。

【対策】

乳幼児や高齢者は重症化しやすい

免疫力が低い乳幼児や高齢者は、少量の病原体でも重症化するリスクが高くなります。回虫症やレプトスピラ症はとくに危険で、命に関わる危険性があります。

【対策】

アライグマを自力で駆除しようとしてはいけない理由

アライグマは「外来生物法」や「鳥獣保護法」により保護・管理されている動物です。許可なく捕獲・駆除を行うと法令違反となり、罰則を受ける可能性があります。専門知識や適切な器具がないまま素人が駆除を試みると、逆にアライグマを刺激して攻撃を招き、ケガや二次被害を引き起こす危険性があります。

【対策】

参照元:e-Gov 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(https://laws.e-gov.go.jp/law/414M60001000028?hit_toc=Mpat_2)

感染症を防ぐためにできること

感染症の多くは、アライグマに接触しないことと、日常的な衛生管理で予防できます。

【対策のまとめ】

まとめ

アライグマは、アライグマ回虫症をはじめとした多数の感染症を媒介する動物です。症状の中には視力障害や神経障害、命に関わる危険性もあり、軽視できないリスクがあります。感染を防ぐには「触れない」「近づかない」「衛生管理を徹底する」などの3点が重要です。

万が一アライグマを見かけた場合は、自力で対処しようとせず、自治体や害獣駆除の専門業者へ相談しましょう。

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