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イタチの駆除を考えるなら、鳥獣保護管理法といった基礎知識と追い出すための具体的な方法を押さえておきましょう。
イタチは鳥獣保護管理法で保護されています。つまり無許可で捕獲や殺傷は原則禁止されているのです。イタチのメスは「非狩猟鳥獣指定」にされています。捕獲は許可されていません。ただ、イタチによる獣害が起きても放置するのも問題です。
駆除は捕獲駆除の他に追い出し駆除があります。捕獲はできませんが「追い出す」駆除は許されているのです。捕獲駆除は罠で捕まえ、遠い場所で解放します。追い出し駆除は、音や匂いや光などを使って駆除をする方法です。
イタチを追い出す方法として、一般的に採用されているものをご紹介します。忌避剤、光、匂い、音が挙げられます。
忌避剤が有効です。たとえば、燻煙式の忌避剤なら屋根裏にいるイタチを追い出せます。屋外で見つけてスプレーや燻霧式ならその時点では対処できるかもしれません。ただし、十分な効果を得られるとは限らないのです。その場合、固定式の忌避剤を活用するのがいいでしょう。
屋内に忌避剤を設置する場合、どこでもいいわけでもありません。イタチは隙間から侵入するケースが多いため、想定して設置するのがおすすめです。天井裏から侵入するなら、屋根裏の中央部分に設置します。ただ、どこから侵入するか不明なら巣を見つけて設置します。
イタチは夜行性で暗い場所を好むため光を嫌う習性があります。光を当てられるとイタチは危険を感じて逃げ出すため対策として有効です。イルミネーションのような光るライトを屋根裏や床下に設置するのもいいですが注意点があります。
電球を使用する場合、火災のリスクがあるのです。電球や配線の周辺に紙のような燃えやすいものを置かないようにします。発熱を回避したいならLED電球がおすすめです。害獣対策のライトも販売しています。
イタチが嫌う匂いを積極的に利用するのもおすすめです。嗅覚を強く刺激する薬剤があります。木酢液、竹酢液、クレゾール石鹸液などがおすすめです。固形の忌避剤もあります。イタチが出てくる場所に薬剤を散布してみてください。他にも、新聞紙に薬剤を染み込ませて設置するのもいいでしょう。
また、獣害対策のための匂いによる忌避剤を併用するのもおすすめです。屋根裏にいるようでしたら設置することで追い出せる可能性が高まります。
一番手軽なのが音による追い出し方法です。屋根裏や床下などを棒で叩いて音を出せば、イタチを驚かせることができます。侵入口を特定していれば、追い込むようにするといいでしょう。刺激臭のある薬剤の場合、イタチ対策になりますが、人間も嗅いでしまいます。匂いが気になると、日常生活に支障が出かねません。
音を鳴らすなら誰でもできますし、騒がしいのも一時です。ただ、あまり強く叩いていると家を傷つけてしまうため注意が必要です。中には動物にしか聞こえない超音波を出すグッズもあります。
そもそも論として、イタチが住み着かない家にすればいいわけです。寄せ付けない方法として、侵入口を防いだり、エサになるものを放置したりしないなどがあります。
侵入口があるからイタチは入ってくるわけです。侵入口を防げばイタチは侵入できません。侵入口が見つかったら、目の細かな金属製のネットやパテを利用して塞ぎます。注意したいのは、3センチ程度、隙間や穴があれば侵入できる点です。
侵入口として多いのは、屋根と屋根の重なりにできた隙間、外壁の穴や、配管が貫通している箇所、換気扇や通気口や基礎周辺の隙間などがあります。個人で隙間をすべて防ぐのがむずかしいと感じたら専門業者に任せたほうが無難です。
家の裏庭に袋に入れただけの生ゴミを放置していないか注意が必要です。当然、イタチだけではなく害獣のエサになります。たとえばネズミが集まると間接的にイタチが寄ってくる原因になるのです。ネズミはイタチのエサになるため、その対策のためにもエサになるものは注意しなければなりません。
袋に入れた生ゴミがイタチに荒らされて散乱すると、見た目も衛生面でも問題です。夏場だと腐って悪臭が出て余計に害獣が集まってきます。エサになるようなものは捨てましょう。
一旦追い出せたとしても安心できません。出ていったあとも継続的に行わないと戻って来るからです。イタチが「この家は安全ではない」と感じれば近づいてきません。イヤな目に1度遭ったぐらいでは油断できないのです。
イタチも安全な場所だからこそ巣を作っています。危険な場所と認識させるためには、忌避剤、匂い、音、光などの対策を継続的に実施しなければむずかしいのです。捕獲ができないなら、長い時間をかけて戻りたくない場所にしましょう。
ご紹介したイタチ対策は大変です。一旦追い出しに成功してもいつのまにか戻って来るケースもあります。地方の古民家の場合、広くて対策をしようにも不十分な場合もあるでしょう。効果が出ない場合も厄介です。
年齢の問題も無視できません。個人で対策がむずかしいと判断したら、専門業者への相談をおすすめです。費用はかかるかもしれませんが、根本的な部分から確実な駆除が期待できます。早めに業者に相談すれば被害を最小限に食い止められるのです。
イカリ消毒の公式サイトには、岩手の事例が掲載されておりませんが、総合的有害生物管理(IPM)において、「有害生物管理」「微生物制御」「サニテーション」「環境改善工事」「オンライン監視」「外来種・有害鳥獣などの駆除」「殺菌・除菌・脱臭」「文化財保存」といった、幅広い領域に携わっています。
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