シロアリ

多くの人が悩まされている害虫の一種、シロアリ。人間よりも家への被害が有名ですが、このページでは、シロアリの特徴や対策、放置しておくことで想定される被害についてまとめています。

生態・出没時期

シロアリは人間にとっては厄介な存在ですが、自然界にとっては貴重な存在です。なぜなら、倒木を分解して土に返す役割を担っているからです。木を好む性質から、人間にとっては害虫と認識されていますが、「自然界」で見れば、大きな役割を担っているのです。名称から、アリの一種だと思っている方も多いかもしれませんが、シロアリは分類としてはゴキブリの仲間です。また、名称的に黒アリの仲間だとのイメージもありますが、黒アリはシロアリを捕食するので、実はシロアリにとって黒アリこそ天敵です。

対策・駆除方法

殺虫剤の使用はNG

シロアリを見つけた場合、殺虫剤の使用は控えましょう。条件反射的に殺虫剤を使用するケースも多いですが、殺虫剤の効果は一時的で、かつ目に見えないシロアリには残念ながら大きな効果が期待できません。確かに殺虫剤が噴霧されたシロアリは駆除できます。しかし、シロアリは他にも多数います。殺虫剤に警戒した他の多くのシロアリが逃げてしまうので、かえって被害を拡大させてしまうのです。

掃除機で吸い込む

シロアリを見つけた時のおすすめの対策が掃除機です。掃除機にて一斉に吸い込み、他のゴミと同様に捨てましょう。捨ててもそこで生息するのではと思うかもしれませんが、シロアリにとって掃除機の吸引は大きな負担なので、吸われた衝撃で死滅するとされています。さらには警戒心の少ないなかで、まとめて多くのシロアリを処理できるので、殺虫剤のように逃げられて被害を拡大させるリスクが低いとされています。

ベイト工法

シロアリは脱皮するのですが、脱皮を抑制するための成分が配合された毒を家周辺に設置し、敢えてシロアリに食べてもらうことで駆除する手法です。脱皮という行為と無縁の存在には影響がないので、子供やペットへの影響もありません。こちらは1度だけではなく、継続することでより大きな効果が期待できます。

バリア工法

薬剤を散布するものです。家、土壌に直接散布し、シロアリからバリアを張るかのような手法は即効性が高い点が特徴ですが、薬剤が飛散するので子供やペットへの影響が懸念されます。

駆除業者に依頼する

自分自身で駆除しようとするのではなく、専門の駆除業者に依頼するのも手です。専門業者への依頼であれば、自ら手間をかける必要がなく、かつ自らで行うよりも確かな効果が期待できます。

被害

床のきしみ・沈み

家の木材を食べてしまうので、床がきしんだり、あるいは沈んでしまいます。シロアリが起こす腐食状況次第では、床を突き破ってしまうこともあります。

木材への亀裂

シロアリは住人の意思など知りません。住人にとって「大切な木材」であっても遠慮なく食べてしまいます。家を支える柱や壁など、大切な部分も食べてしまうので、強度が弱まり、木材に亀裂が生じることもあります。

壁紙や天井のしみや雨漏り

シロアリが木材を食べることで隙間ができてしまいます。その隙間に雨漏れしたり、黒ずみやしみが発生することもあります。